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芸術の秋にピッタリすぎる映画『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』を観て感じたこと

2019.11.04 カテゴリー: レビュー 映画

みなさんは美術館、よく行きますか?
筆者は人に誘われなければ基本的にはいかない無教養(?)なタイプです。

今回はそんな筆者でも芸術のことをもっと知りたくなった映画『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』の感想です。

本作品は2018年公開、バンサン・カッセル主演で、画家「ゴーギャン」がパリからタヒチへ渡った日々を綴った伝記もの映画です。

主演は「ブラック・スワン」で有名なバンサン・カッセル。実際のゴーギャンと似てるかというとまぁ…ですが勝手にそんな雰囲気の人だったのかなと感じられる、アーティストらしい芸術に一直線な演技でとても良かったと思いました。

タヒチでできた妻「テフラ」が現地で伝えられる精霊におびえている姿を見て、助けるのではなく絵を描き始めるところは「おーいっ!助けんのかい!」と思って笑っちゃいました。

そんなバンサンの演じたゴーギャン。芸術になじみのない方は名前しか知らないという方も多いのではないでしょうか。筆者も名前しか知りませんでしたが、この映画を観てゴーギャンという人物がどんな人生を送ってきてどんな絵を描いてきたのか、とても興味がわきました。

目次

芸術の学習にもってこいでは?

学生には美術という教科がありますよね。体育会系学生には全く縁のない教科で成績も散々なアレです。

特に作者の名前を覚えるテストなんか最悪です。ゴッホかピカソとでも書いておくしかありません

ですがこの作品を観ればゴーギャンは確実に答えられるようになるでしょう。作中には、実際にゴーギャンが描いた絵画をどんな状況で制作していたのかを映す場面がいくつもあります。

そもそも作品を知らない場合はその場面が来ても「あっ!テフラのこのポーズはあの作品のジャマイカ!」とかはならないんですが、ぜひ映画を観終わった後、ゴーギャンの作品を検索してみていただきたい。

ゴーギャンの置かれた環境、心境、実際に物語の中に身を置いたことで感じる作品の奥深さがそこにはあるはずです。

Wikipediaなんかで作後のゴーギャンの人生なんか調べたらあなたはもうアートを嗜む者へと変貌しているでしょう笑

とても観やすいフランス映画

冗談はさておき、本作品はフランス画家ゴーギャンのお話なのでフランス映画となっております。
自身の経験上フランス映画は物語の波が少なく単調な感じがしていたんですが、本作品については逆に物語がすーっと流れていくおかげでゴーギャンの心境の移り変わりがとても分かりやすくなっているように感じました。

バンサン・カッセルの演技がすごかっただけなのかもしれませんが、これで「作者の思っていることを答えなさい」問題が解けるくらいにはゴーギャンの感じたことに近づけた感覚を得られましたね。

まとめ

なかなか芸術家を題材にした映画を観る機会がなかったのですが、完全に食べず嫌いを後悔しました。これまで芸術作品を観て何がそんなにすごいのか理解できないでいたのですが、本作品は当時の時代背景や芸術家の意図を学習するのにとても有用であり、芸術を楽しむために観てみるのにもってこいな作品だと思います!

それではまたお会いしましょうアディディオッス!

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2019.11.04 カテゴリー: レビュー 映画