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海外ドラマでよく聞く「パイロット版」とは?日本のドラマとの違い

2020.06.01 カテゴリー: ひまつぶし

こんばんにちは超インドア派ですが流石に外出して遊びたくなってきたこもりみ管理人です。

日本ではコロナウイルスの影響で新作ドラマや番組の開始延期もあり大変な状況ですよね。
ステイホームということでお家で懐かしのドラマ・映画を見ている方も多いと思います。

ところで、皆さんは海外ドラマ、ご覧になりますか?
新作海外ドラマが発表され公開されたとき、「この第1話はパイロット版です」みたいな説明を見たことはありませんか?

実は日本と海外(今回は主に米ドラマ)ではドラマの制作に大きな違いがあるんです。
今回はそんな日米ドラマ業界の違いを書いていきたいと思います。

目次

パイロット版の意味

そもそもパイロット(pilot)てなんじゃいということですよね。

日本ではパイロットといえば飛行機やヘリコプターの操縦士という意味で使われるのが一般的かと思います。
ですがパイロット(pilot)には名詞の意味だけでなく形容詞の意味も別にあるんです。

Weblio辞書によると、

指導[案内]の; 表示[指標]の; 試験[予備]的な.

pilotの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書

と、試験的な意味があります。

つまりパイロット版の第1話というのは試験的に制作された第1話だということがわかります。
ではなぜドラマが始まっているのに試験的などという言葉がつくのでしょうか?
それこそが日本とアメリカのドラマ制作事情の違いなんです。

パイロット版はエリート

それでは具体的にどのあたりが日本とアメリカで違うのかを見ていきます。

日本のドラマ第1話

日本では脚本家が台本を書いて出来上がったら撮影して、テレビ局が宣伝して普通に放送が始まります。
多くは第2話以降の伏線や全体的な話の流れで意味深な終わり方をしますよね。(日テレでやっていた『俺の話は長い』みたいな1話完結型もあったりしますが・・・)

視聴率が悪くてもネットで騒がれるくらいで毎週続きが放送されます

昨今のテレビ離れか不景気か知りませんが、西部警察みたいにお金を使ってドッカーンと始まるものもそんなにないですよね。

それではアメリカではどうでしょうか。

アメリカのドラマ第1話

基本的にアメリカのテレビで放送されているドラマで脚本一発OK撮影まで一気にGO!!みたいなのはないと思います。

アメリカでは視聴率がすべてです。視聴率が低迷してしまえば打ち切りや今シーズンで終了なんて言うのもよく目にするところです。
ドラマ本編を制作する前に脚本をいくつも用意し、市場調査を徹底的に行い視聴者が何なら食いつくのかを調査します。その際に制作されるのが「パイロット版」ストーリーということです。

ですがこの「パイロット版」も1つだけではなく何種類か制作されます。
もっというと、このパイロット版を制作するために70,80といった脚本が作られているというから驚きです。

パイロット版というのはいくつもの脚本の中でも選りすぐりのエリートな脚本で作られた話だということなんですね。
来週、来シーズンも放送されるか打ち切られるか。パイロット版がウケたからといって2話以降も視聴率を維持しなくてはいけないなんて大変な世界です。

そう考えると10シーズンもやってる『ウォーキング・デッド』とかってすごいなと思います。思いません?

もうひとつ、アメリカドラマといえば超高額な予算を使っていることがたびたびニュースになりますよね。

高額予算を使用した作品の中には億越えのものもあったりと、アメリカドラマ業界の本気度というかスケールの大きさは日本では想像しきれないものがあります。(笑)
予算が作品のクオリティを決めるわけではないですが、予算をかけた映像には迫力があって見ごたえがありますよね。

そういったこともあって、パイロット版とはいえ平均的に予算の多いアメリカのドラマ業界ですから失敗は許されません
第1話が、制作陣が自信をもって数字をとれるといえる作品でなければいけないことがよく伝わってきます。

まとめ

海外ドラマファンの方も大勢いらっしゃいますが、視聴者を魅せるために鍛え抜かれたパイロット版があるからこそその面白さのファンになってしまうのかもしれません。

パイロット版とその次の第2話では要素が変更されたりとかもあるらしいので気になる方はぜひパイロット版第1話を探してみてくださいね!

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2020.06.01 カテゴリー: ひまつぶし