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映画『スポットライト 世紀のスクープ』感想

2020.11.11 カテゴリー: レビュー 映画

今回は日本で2016年に公開された映画『スポットライト 世紀のスクープ』(原題:Spotlight)の感想を書いていきたいと思います。

本作は2002年にアメリカの新聞社『ボストン・グローブ』社が、当時カトリック司祭による児童への性的虐待事件を報道した顛末を、その報道に基づき描いています。

目次

映画『スポットライト 世紀のスクープ』あらすじ

2001年、新聞社『ボストン・グローブ』に新たな編集長マーティ・バロンが就任する。マーティは同紙の少数精鋭の取材チーム「スポットライト」のウォルター・ロビンソンへゲーガン神父の子供への性的虐待事件を調査するよう指示を出す。チームは取材をしていたネタがあったが、中断して神父の事件を追うことを決める。

チームはゲーガン神父を徹底的に調査し少しずつ真実が明らかにしていくが、虐待を行っている神父が一人ではなく、更にたくさんの神父が虐待を行っている可能性に気付く。

虐待被害者へのインタビューでチームは虐待が疑われる87人のリストを得る。それはチームの想像を超える規模の隠蔽が推測された。

アメリカ同時多発テロ(9月11日)を受け調査が行えなかったチームだが、ついに枢機卿が虐待を認知しつつ無視をしたという証拠をつかみ、記事を公開しようとチームの士気は上がっていく。しかしウォルターは枢機卿のみならず背後にあるカトリック教会の組織的な隠蔽を暴くためにさらなる情報を求め裁判を起こす。

結果として記事の公開は遅れたが、「スポットライト」チームは裁判に勝利しカトリック教会の非行を多くの資料を手に入れる。記事が公開され、ボストン・グローブ社には被害者からの告白の電話が鳴りやむことはなかった。

その後、虐待事件はチームの調査した範囲にとどまらず、アメリカ合衆国ひいては世界中の聖職者によって性的虐待が行われていたことが明らかとなった。

映画『スポットライト 世紀のスクープ』の感想

事実に基づく衝撃のストーリー

本作は実際に2002年にアメリカの新聞社『ボストン・グローブ』がカトリック教会における性的虐待の組織的な隠蔽を報道した事実に基づいて制作されています。

作品に記者の当時の心境が相当に反映されているとのことで、作品の雰囲気は総じて重く、事件の深刻さがひしひしと伝わってきました。

最初は司祭一人が起こした事件かと思いきや、最終的にはカトリックの総本山、バチカンにまで報道の余波は広がりローマ教皇がコメントする事態にまでなりました。

ちなみに日本でも性的虐待を受けていた方がおり、2019年には性的虐待に対する調査を全国で行う方針が決定しているそうです。映画の影響をこんなに近くに感じる洋画も少ないですし、こういった背景を調べて映画を見直すとより真実味が増して作品の良さが引き立ちますね。

事件の核心に近づく緊迫感がすごい

とにかく作品を通してずっと緊張感があります。チームの記者それぞれに取材中の苦悩があり、観ているこちらが息苦しくなってきますね。調査を進めれば進めるほど被害の規模が大きくなることがわかりますし、すぐにでも公表したくなるのに最後の親玉を引っ張り出すまで記事が出せないというのはなんとも言えない焦りを感じました。

個人的にこういう物語が進むにつれて闇が大きくなっていく感じのストーリー好きなんですが、本作は闇が大きすぎてドキドキでしたね。

出演者たちの熱演がすごい

本作はアクション映画みたいに派手に盛り上がるシーンはないのですが、出演者の演技がすごくてめちゃくちゃ感情移入してしまいました。特にマイク・レゼンデス役のマーク・ラファロは正義感の強い役のせいもありましたがかなり好きなキャラクターです。『アベンジャーズ』シリーズではハルク役でもおなじみですが、本作では人間のままでも怒りに燃えてましたね(笑)。ちなみにマーク・ラファロが出演している『はじまりのうた』というのも好きな映画なのでこちらの感想もチェックしてみてください!

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マイク以外にもレイチェル・マクアダムス演じるサーシャは美人だし、マット・キャロル役のブライアン・ダーシー・ジェームズは職場にいてほしいタイプのおじさんだし…一人ひとり役が立っていて、それぞれの役が持っている悩みや不安なんかも凄い伝わってくるから取材チームにいるみたいに映画に没入できましたね。

まとめ

映画としてすごく完成度が高くて満足度もあるんですが、こんなに「面白くない(楽しい内容ではない)」作品はなかなかないなと思いました。
物語の締めで記事を公開しても誰もハッピーになっていないっていう、こんなスッキリしない終わりもあるんだなぁというのが『スポットライト 世紀のスクープ』の総括でございます!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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2020.11.11 カテゴリー: レビュー 映画